2025.04.11
この度、東洋製罐グループホールディングス株式会社(代表取締役社長:大塚一男 本社:東京都品川区)とサステナブルパッケージパートナー契約を締結しました。
2025年秋に開業する「TOYOTA ARENA TOKYO」にて、アリーナ内で利用する飲料・食品用の容器(紙コップや食品カップ)の提供やリサイクルステーションのプロデュースを行っていただき、“ごみを出さないアリーナ”を実現すべくリサイクルを推進します。「TOYOTA ARENA TOKYO」のテーマの1つである「サステナビリティ」に配慮し、より一層ファンや地域社会に支持されるアリーナを目指します。
本アリーナでは、東洋製罐グループの連結子会社である東罐興業にて新開発した「FF(Film Formingの略)カップ」が世界で初めて正式採用されます。従来の紙コップは、内面を保護するためにポリエチレンの薄い膜を原紙に貼り合わせてから成型をしますが、本製品は原紙をカップ状に成型した後に内面にポリエチレンのフィルムを圧着するため、汁物や油物などの内容物が原紙に浸透しにくく、さまざまな食品に対応可能です。さらに、貼り合わせの条件を調整することで、食べ終わった後にフィルムをはがすことが可能です。そのため、内面の汚れなどの理由で産業廃棄物として焼却されたり、ダンボール等にしかリサイクルできなかった従来の食品用の紙コップと違い、本製品はまた紙コップの原料として水平リサイクルできます。
また、リサイクルステーションのプロデュースでは企画・設計デザインまで共同開発しています。
ゴミの混在がリサイクルを行う上での一番の 課題であるため、統一包材での提供、来場者の方が捨てやすく、回収業者も回収しやすいゴミ箱のデザイン・設計、回収後のリサイクル方法など、包材購入→提供→回収→リサイクルまで協議を重ね、リサイクルステーションの計画を進めています。
2025年2月1日,2日のアルバルク東京ホームゲームを開催した代々木第一体育館にて、FFカップの実証実験が実施されました。480個の提供数に対して171個のカップが回収され、35.6%の回収率となりました。本実証実験により、内側のフィルムを分別することで食品用途の紙コップでもリサイクルが可能な紙資源として利用できることが確認されています。
この結果を受け、2025年4月5日,6日に開催した千葉ジェッツ戦では、同じく代々木第一体育館にてFFカップの提供数を1040個に、回収場所も1か所から3か所に増やして検証を行いました。結果、425個のカップが回収され40.9%の回収率となりました。
東洋製罐グループでは、飲料・食品用の紙コップの洗浄や回収を推進し、紙コップを水平リサイクルできる社会を実現するために、さまざまな取り組みをされています。東洋製罐グループとアルバルク東京では、これまでアリーナに来場されたファンの皆さまに、ご自身でカップ洗浄機「Re-CUP WASHER」を使って洗浄・分別回収いただき、その紙コップを利用して再生紙コップを製造しました。消費者自らが洗浄・回収した紙コップが再生紙コップとして生まれ変わるのは、国内初の取り組みとなります。この再生紙コップは、食品カップの回収実験の参加者やアンケートに回答いただいた方にノベルティとして配布しました。
包装容器は生活に必要なインフラですが、使い終わるとごみになります。東洋製罐グループは使用済みの容器をごみではなく“資源”だと捉えています。製品が生まれ、使われ、捨てられ、再生する全てのプロセスの中で、わたしたちは日々、品質と技術を進化させ、提供する必要があります。アリーナで利用する紙コップも大切な資源です。2025年秋開業のTOYOTA ARENA TOKYOにおいても、アルバルク東京様と一緒にRe-CUPプロジェクトを推進することで、多くの方の意識と行動変容につながると確信しております。
これまで「ALVARK Will」として社会的責任活動に取り組んでおり、2025年秋開業のTOYOTA ARENA TOKYOにおきましても「サステナビリティ」は重点テーマの一つとして掲げています。
2022-23シーズンよりご支援いただいております東洋製罐グループホールディングス株式会社様と共に更なるリサイクルを促進し、会場で発生する廃棄物の全量リサイクルを目指してまいります。また、包材の市場シェアが高い東洋製罐グループホールディングス様と継続的に行っているリサイクルの取組みを通じて、来場者の方々のリサイクルに対する意識が日を追うごとに向上してきていることを実感しており、更なるサステナブルな取り組みを推し進め、TOYOTA ARENA TOKYOからリサイクルへの取り組み意識の向上と、新たな資源循環社会への実現に向けて尽力してまいります。
©︎TOYOTA ARENA TOKYO